【あなたも間違っているかも!?】正しい薬の飲み方
つい最近、あるテレビ番組で「薬の正しい飲み方」について改めて知りました。
「なるほどなー!」
と思うことが多かったので、記事にまとめてみます。
【薬と一緒に飲んじゃいけない飲み物って?】
ただ薬といっても、色々な種類のものがありますが、「抗菌薬(抗生物質)」と呼ばれる薬を服用する際は特に注意しなければいけません。
※「抗菌薬」と「抗生物質」は、どちらも細菌の増殖を抑制したり、殺したりする薬のことです。
その抗菌薬の中でも、細菌や真菌といった「生き物」から作られているものを、特に「抗生物質」と呼びます。
抗菌薬と一緒に飲んではいけない飲み物として、「スポーツドリンク」や「栄養ドリンク」などがあります。
【スポーツドリンク】
スポーツドリンクには、マグネシウムやカルシウムなど、色々な成分が含まれています。
薬と一緒にスポーツドリンクを飲んでしまうと、そのマグネシウムやカルシウムが薬の成分と結合して大きくなってしまいます。
大きくなると、その分薬が吸収されにくくなってしまうため、薬の効果が弱まってしまうのです。
【栄養ドリンク】
あまり知らずに飲んでいる人も多いかと思いますが、栄養ドリンクには微量のアルコールが含まれています。
ビールなど、アルコールを含むものを飲むと、すぐに体がポカポカあったかくなりますよね?
アルコールにより、体の中の血流が良くなるため暖かく感じるのですが、薬を一緒に飲んでしまうと、その薬の成分も血流にのって全身へ巡ることになります。
血流にのってしまうと、薬の成分が早く全身へまわることになり、通常よりも効きすぎてしまうという危険性があります。
★薬は必ず「水」や「ぬるま湯」で飲みましょう!
※薬を服用した後で、スポーツドリンクなどを飲みたくなった場合には、最低でも2時間くらいは空けてからにしましょう。
【薬を飲むタイミングの違い】
薬の種類によって、「食前」「食間」「食後」と飲むタイミングが異なりますよね?
それぞれの違いについて、初めて知ることも多かったので、ここで説明します。
【食前とは?】
その名前の通りで、「食事をとる前」に薬を飲む必要があります。
なぜ「食事をとる前なのか」という理由の中で
「空腹時に薬を飲むことで、食べ物から胃を守るため」
と勘違いしている人は多いでしょうが、そうではありません。
では、何故「食事をとる前なのか」というと
「食事をとることで、食べた物の栄養を吸収した際に現れる影響を、未然に防ぐため」
なのです。
食前に飲むものとして「糖尿病の薬」などが挙げられます。
糖尿病の薬の中には「食直前」に飲まないと、低血糖を起こしてしまうものや、「食前」でないと効果がなくなってしまうものがあるのです。
※「食直前」とは、食事をとる直前のことで、「いただきます」を言う前にすぐ飲むような感じです。
★「食前」の薬は、食事する約30分前に飲みましょう!
【食間とは?】
「食間」とは、「食事(朝食や昼食)」と「食事(昼食や夕食)」の間に薬を飲むことをいいます。
決して「食べ物を食べている最中に飲む」わけじゃありませんので、注意してください。
★「食間」の薬は、食事を済ませてから約2時間後に飲みましょう!
【食後とは?】
「食後」の薬は、名前の通り「食事を終えてから」飲むということです。
内服薬の多くは、食後に服用します。
薬によっては、胃に負担のかかるものがあり、胃への負担を軽減させるため「食後」に薬を服用する必要があったりします。
「食後」と書かれているものの中には、薬の飲み忘れを防ぐための目安として、「食事を終えたら飲んでください」としていることもあります。
★「食後」の薬は、食事を済ませてから約30分以内に飲みましょう!